2016年01月22日

旧友再会フォーエバーヤング

「お〜〜 久しぶり。学生の頃と全然変わらないな〜っ!」
出席番号が1つ前の友人が、受付で笑っていました。すっかりごま塩の頭なのに、顔は昔のままの童顔で、なんだか不思議な雰囲気を醸し出している友人の横に、これもまた昔のままの友人達が何人か。みんな変わらないねぇ。
受付横のロビーでは、スーツ姿の友人達が思い思いに談笑していました。
え〜? 同期会なのに、みんなスーツかよ(^^;) と焦ったら、同期会実行委員長の友人が、「GOだってネクタイしてるじゃん」と笑っていました。いや、ネクタイの上はふつーにセーターで、とってもカジュアルなんですが。
ロビーを回って友人達に声をかけている彼が着ていたのは、稲葉篤紀のTシャツ。北海道日本ハムファイターズの選手でした? あ、背番号が出席番号と同じなのか(笑)。

卒業して25年。
みんな50を超えて、そういえば卒業して一度も同期会をしていなかったね、と、細々とつながっていたメーリングリストで話題になって1年。ようやくその日を迎えました。
連絡が付かない友人が何人か。連絡は取れてもどうしてもこられない友人が何人か。残り、何とか会場にたどり着いた同期は、遠くは九州・アメリカから、卒業生の半分以上、60余名にのぼりました。

地元に残っている人たちは時々交流があるようですが、広い北海道に散っていればなかなか会えないようで、さらに内地(本州)に戻った人たちに至っては、たまに学会で会えればそれが話題になるほど。かつて「つるんで遊んだ」思いは変わらなくても、日常の中にどうしてもつながりが薄くなっていました。

「久しぶり!」の応酬の中、最初に始まったのは「同期生による学術集会」。
同期会で学術集会があるのも不思議ですが、これがあると出張扱いになる人がいるそうで、実行委員会の尽力で3題の演題が提出されました。
トップバッターは、北海道東端の病院で皮膚科をしている同期生。最近梅毒だのHIVだの多くてね〜 となかなか無い写真を見せてくれました。
2番手は市内の有名病院脳外科部長。神の手の後継者ですが、脳神経外科医療発展途上国の現状、と言いながら、実際は日本も発展途上国なのではないか、と思わせてくれました。脳梗塞の治療のファーストラインは rt-PA(血栓溶解療法)だけれど、あまり効かないから、決められた時間を待たずにカテーテルによる血栓除去療法を受けた方が良いよ〜 という身につまされる裏話が一同の胸に刺さりました。持つべきものは信頼できる脳外科医、だそうですが、彼の病院はウチからはかなり遠い(涙)。
トリはカリフォルニア大学デイヴィス校で小児科准教授をしている子。学生時代から不思議な雰囲気の子でしたが、学生の頃と全く変わらない姿形に、一同少なからぬ衝撃を受けながら、彼女が通ってきた道の大変さと、今のがんばりに胸を打たれました。小児血液腫瘍科医として、おそらくさらに飛躍していくのだと思わせてくれました。演題開始時のアイスブレイクなど、さすが英語圏でスピーチ慣れしている医者だな、とこれも感心。
どの演題も、専門外の我々にとって面白い内容で、和気藹々と勉強できた学術集会でしたが、気付いてみたらみんなそんなレベルの仕事をこなす年齢になっていたのですね。確かに医者としては、指導する側にいる年齢ですものね。

その後の同期会は、もう盛り上がる盛り上がる。
みんなが各地から持ち寄った日本酒だのワインだのウィスキーだのの山が、瞬く間に減っていきます。ホテルのソムリエが、「このお酒はめったに店頭に出なくて入手困難なんですよ〜」というお酒も何本もあって、酒好きの友人達がそのあたりでたむろっていました。
1人1分の現況報告スピーチは、学術集会が延びて、参加者も多くて、1人50秒になりましたが、それでも終わるまで1時間以上かかる。駆け足の一言コメントに大笑いしながら時間はあっというまに過ぎました。
誰かが言っていましたが、僕ら同期は、「権力的」なものに媚びへつらうことも無く、そういうものを全く相手にすることも無く、自由に「我が道」を信じて突き進んでいる人が多い。それが気風なんだと改めて感じました。

二次会も同じホテルで開かれましたが、最後までみんなよく残って、よく飲んで、よくしゃべりました。
「何かしゃべりたいのか?」と世話役に言われてスピーチに立ちましたが、「同期っていいな〜 普段離れているからなおさらそう思うんだよね〜」という話を熱く(暑く?)語ってきました。
内地から戻ってきた友人達はみんなうなずいてましたから、やはり誰もがそう感じたのだと思います。
三次会まで行きましたが、最後はみんなヘロヘロ。でもよく笑いましたね。

50秒スピーチを聞いて驚いたのは、おそらく僕の子供が一番小さいのだろうと思っていたら、「昨年再婚して、来月子供が生まれる」という同期がいたことでした。う〜む、なかなか。
子供が大学生、というのは僕らの年齢を考えれば当たり前なのですが、結構な数の友人達が、「僕らの後輩になりました」だの、「東北大の医学生してます」だの、後を追ってくれる子供を持っていました。
そんなスピーチを聞きながら、小学生の娘を持つ仲の良い友人が、「GOって、娘を医者にしたいと思う?」と割と真顔で聞いてきました。「僕は娘のなりたいもので良いと思うんだけど・・・ ただ、僕は小児科医という仕事が好きだから、もし娘が医者になりたい、と言ったら、嬉しいと思う」と答えたら、すごく腑に落ちた顔で「そうだよな〜」とうなずいていました。きっと彼もスピーチを聞きながら色々感じるものがあったのでしょう。

本当に、心が暖まる同期会でした。
帰宅したら妻に、「本当に楽しかったのね」と微笑まれましたので、しばらくテンションが高かったのだろうと思います。
後日届いた同期会のDVDを見ながら、しみじみと同級生は良いなぁ、と思いました。
それはもしかしたら、本当に大変な時間を共有した戦友への想いであり、青春時代を過ごした土地への思慕の念であり、そんな日々と若さへの憧憬なのかもしれません。

あゝあの頃よりは少し
あゝ歳もとりましただけど
時には無邪気にはしゃいでみたいと
フォーエバーヤング

また会おうね。
みんなそれまで元気で頑張ろうね。
posted by GO at 17:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文