2014年02月06日

ふるさと

大学5年の夏休み、滞在していたホームステイ先のホストファミリーが、「何か日本の歌を歌って」とリクエストしてきました。
日本の歌・・・ どんなものがあるでしょう。庭の芝生とプールを眺めながら、「さだまさし歌っても分からないだろうし、今流行っている歌は良く知らないし、多分今更『スキヤキ』とかじゃないだろうし・・・」
逡巡したあげく、口を突いて出たのは、なぜかこの歌でした。

 兎追ひし彼の山
 小鮒釣りし彼の川
 夢は今も巡りて
 忘れ難き故郷

ホームシックにかかっていたわけではないのですが、異国の地にいて「日本」を想ったとき、それを一番的確に表現するのが、この歌でした。

 如何にいます父母
 恙無しや友がき
 雨に風につけても
 思ひ出づる故郷

「恙無し(つつがなし)」とはツツガムシに感染していない、と言う意味で、そこから病なく元気にいますか、という意味に転じたのだ、と習ったのは寄生虫学の授業でした。

 志を果たして
 いつの日にか歸らん
 山はき故郷
 水はCき故郷

仰げば尊し」で書きましたが、身を立て、名をあげ、夢をかなえる、というのは、人として生まれたならば一度は考えることなのかもしれません。故郷に錦を飾る。ふるさとはもちろんくじけた人も迎え入れてくれるのでしょうが、できれば顔を上げて帰りたい場所なのかもしれません。

歌い終わって、つたない英語で歌詞を訳して伝えたら、なんだかとても感動してくれました。
移民の国アメリカでは、自分のルーツやホームタウンにこだわる人が少なからずいますが、ホストファミリーはスペイン系アメリカ人のパパと、割と典型的なWASP系(あ、でもモルモンでしたっけ)のママでしたので、「ふるさと」というものへの想いは深かったようです。

そういえば、「世界のこんなところに日本人がっ!」的なテレビ番組で、しばしば彼の地に住む日本人が口ずさむのも、この歌でした。
「ふるさと」はやはり誰にとっても心に刻み込まれた、大切な土地なのでしょうか。

「住めば都」なわけですが、往々にして医者は、出身地とは異なる土地に根を下ろすことがあります。
まず大学が「とりあえず入れるところ(入れてくれるところ)」という基準で選ばれていたりします。
かつては卒業したら、通常はそのまま卒業大学に残りました。まれにふるさとに帰ることを画策しますが、最近の研修医制度は「ガラガラポン」とかき回されますから、必ずしも卒業大学やふるさとに戻れるわけでもありません。
大学に入局してみたら、地方の病院に飛ばされることもあります。転職して土地を変わることもあります。
いつかどこかで根付くのでしょうが、それは本来のふるさとではないことも多いですし、そこが「家族」にとっての「ふるさと」になっていくわけでもあります。

僕の場合は、学業や家族の都合もあって、横浜から平塚・旭川・千葉県某所と、長く住んだ土地が4つ。
「ふるさと」は? と尋ねられたら「横浜」と答えますが、今でも旭川に「帰る」と言ってしまいます。
平塚がふるさとに準ずる認識はありませんが、現在住んでいるこの地はどうなのでしょう。これからふるさとになり得るのか。娘にとってはこの地がふるさとであることは間違いが無いのですが。

「ふるさと納税」で、各地から色々な特産品をいただき、それを夕食で頂戴しながら、それぞれの土地に思いを巡らせるこの頃です。
きっと「ふるさと」をあとにしたひとが、「ふるさと」を想い寄付(ふるさと納税)をして、頂く特産品に胸を熱くする場面があるんだろうなぁ。そんなことを考えます。

「ふるさと納税」の特産品、下記のブログを参考にしながら、今年も続けてみたいと思います。

ふるさと納税でいただいた特産品
平成25年度分が載っています。タグで特産品や地域の検索ができて便利。

かんぴんたんずのブログ(ふるさと納税特産品)
ものすごく沢山の特産品を手に入れられていて、超高額給与所得者かと思ったら、「上限を考えず予算を決めて趣味でふるさと納税」と書かれていました。

ありがとう♪ ふるさと納税お礼の品
平成25年度分が載っています。カテゴリー別で特産品の検索ができて便利。
posted by GO at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文