2012年09月17日

秋の気配

夏の空と秋の空の違いはどこにあるのかなぁ、と、空を見上げて思うことが多くなったこの頃です。
空の青さなのか、雲の形なのか、気温なのか、バックグラウンドに流れる蝉の鳴き声なのか。
スタジオ・ジブリの映画はしばしば設定が夏で、ある意味夏の空のステレオタイプな状況を提示してくれているように思います。抜けるように青い空と、もこもことした入道雲。これが夏の空の典型例でしょうか。
「天高く馬肥ゆる秋」ですから、空が高い、というのは秋なのでしょうが、高く感じるのは雲が高いから?

朝晩は少し涼しくなってきて、昼間の暑さをようやく「残暑」と呼ぶ気になってきました。それでも暑がりな僕は、朝晩もまだまだクーラーが手放せませんけれど。
高速道路通勤をしていますが、フロントガラスやナンバープレート周りに当たる虫が少し減ってきているのも、夏の終わりを感じさせます。
そのうち、高速道路脇の木々が赤や黄色に衣替えをして、いよいよ秋も本番となっていくのでしょう。

8日の土曜日、朝いつものように電動歯ブラシで歯磨きをして口をゆすいだら、シンクにカランと落ちた物があります。拾い上げてみたら、欠けた歯でした。長さ1cmくらい。
びっくりして指で歯を触ってみると、右下奥の親知らずが、なにやらギザギザなさわり心地。気づかないうちに虫歯になって、欠け落ちたようです。

抜くしか無いかなぁ、と思いはしたのですが、妻は「前に私が抜いたときは、横に木槌が用意されていた」とか、「麻酔は針が細い方が痛くない」とか、色々アドバイス(というか、余計な情報というか)してくれるので、なにやら心細く、覚悟も腰砕けになりかけたのでした。
近隣の歯科は、母が義歯を作るためにほぼ制覇していて、どこも微みょ〜に今イチ、という評価でした。
受診先を決めかねてネットであれこれ検索していたら、ちょっと先のスーパー(ベイシア)の敷地内に新しい歯科ができているのを見つけました。
Web をのぞきに行ってみると、土日も診療で、平日は夜8時まで、とまぁ、働く人のための歯科医のよう。
しかも第2土曜日は、歯科大学の口腔外科の先生が親知らずの抜歯などに対応している、と書いてあります。
これは行くしか無い。電話をかけてみたら、何とか昼前の予約も入りました。

診察室に入って10秒で、僕の氏素性がばれました。
歯科衛生士のお姉さん(と呼ぶには少し時間が経ってしまった女性)が、「有名な先生なんですよ。私の友人も、GO先生の診察を目指して受診すると言ってました」と口腔外科の先生に説明しています。
ありゃぁ、ばれちゃいましたか。
となると、あまり「麻酔が怖い」だの「針が痛いのはヤダ」とかわがままは言えません。
レントゲンを撮ったら、やはり抜歯が望ましい、とのことで、最初の覚悟通り、抜歯をお願いしました。

針はチクッと痛かったですし、電動注射器で打たれた麻酔薬も微妙に痛かったですし、あごの骨はギシギシきしんでいるし、両手をぎゅ〜〜〜っっと組み合わせて、何とか耐えがたきに耐え抜歯したのでした。
抜いた後は結構大きな穴で、結局軽く4針縫合されました。
以後の痛みはロキソニンでごまかす日々。今でも1日に2回は飲まないとダメです。

抜歯から5日くらい経った頃、右あご、ちょうど親知らず抜歯後に腫れていたあたりの皮膚が、カサカサむけているのに気づきました。
痛み止めに少しは効果があるかと期待して塗った、タイガーバームのせいかなぁ、と漠然と思っていたのですが、翌日少し発赤。なんだか変だなぁ、と思いながらも、学会で大阪に移動しました。
抜歯から1週間経った土曜日はさらに赤みが増えていました。そして今日(日曜日)の朝、顔を洗ったあと、しげしげと鏡に映る発赤疹を眺めていて、少しブツブツしているのに気づきました。そっと指であごをなでてみると、その発疹部分だけ少し触っている感覚が鈍い(感覚鈍麻)。そういえば少しだけピリピリした刺激的な痛みもあります。
あれぇ、もしかしたら帯状疱疹?

疑いながら学会場に行き、先輩・後輩達4人に声をかけると、みんなが「帯状疱疹だねぇ」と僕の診断を支持するのでした。
なんだかがっかりしていたら、先輩の1人は「まぁ、そういう歳だということでしょう」と慰めてくれましたが、それは慰めになっていないような気がする。
最後の1つのシンポジウムをパスして、本来より4時間早く帰宅し、そのまま大学病院へ行って抗ウィルス薬の内服薬と軟膏を手に入れてきました。

帯状疱疹はストレスでへばったり抵抗力が落ちてきたときに出る病気ですから、漠然としたイメージでは青春真っ盛りの人がかかることはありません。その後、まだバリバリ脂がのって働いている人にも少なそう。
と言うことはその後の、何となく枯れ始めた世代に自分もさしかかってしまった、という事なのでしょうか。
青い春だの盛夏とまでは言わないけれど、まだ夏にいると思っていたのですが…
ピリピリとした痛みが出始めた発疹を眺めながら、夏と秋の違いについて、もう一度考え込んでしまったのでした。
posted by GO at 00:49 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑文