2008年10月10日

虹の彼方に Over The Rainbow

ハワイの愛称は「Aloha State」ですが、「Rainbow State」という別名もあるほど虹が多く見られます。
メネフネというカウアイ島に住んでいた小人族の伝説(神話)では、かつてハワイには虹がなく、彼らが集めて作ったハワイの虹は「赤・オレンジ・黄・緑・青・紫」の6色だそうです。
ホノルルに着くと、いつもどこかで虹に出会います。しかも見事なアーチを描く虹ばかりで、日本ではここまでしばしば目にすることがないだけに、歓声を上げて思わず見とれてしまうものです。

山のあなたの空遠く「幸」住むと人のいふ…は上田敏訳のカアル・ブッセの詩ですが、山の彼方に「幸い」が住むのなら、この虹の彼方には何があるのでしょうか。
どんな夢もきっとかなえられる国?


観光客でも運転免許が取れる、というのは、昨年 mixi でえいこ先生に教わったのですが、これだけ長くホノルルに行きながら、それまで全く知りませんでした。
えいこ先生は昨年仮免を取得して、今年が実技試験。なんと事前の路上教習などなしに、独力で見事本免許を手に入れたそうです。ホノルルでの運転免許取得は結構難しいですから、きっとご主人は相当の鬼教官だったのでしょうね(笑)。

さて、この「Social Security Number がない観光客でも運転免許が取れる」というのは、ハワイのほかにもいくつかの州で可能なようですが、9・11 のテロリスト達が多数、運転免許証をIDとして利用していたという事実をもとに、SSNが無ければダメ、という制限へと変わり始めています。もしかしたら今年が免許を取るラストチャンス?
かくして今年の夏休みは、バンクーバー・バンフ大陸横断鉄道(VIA)の旅の予定を急遽ホノルルに変更、運転免許に挑戦となりました。

ホノルルに着いた足でそのまま妹に Social Security Administration Office に連れて行ってもらいました。待つこと1時間、ようやく呼ばれて窓口へ行き、「Dillingham で車の運転免許試験を受けたい」と告げると、「アプリケーションフォームは? もらってない? あ、そぉ」そう言いながら左手でアプリケーションフォームを手にすると、パスポートを見て、さささと名前を記入して、「はい、おしまい」
あの、もう終わり? ものの1分かかってない。不安になって、「Copy もらえる?」と尋ねると、にべも無く「ダメ」
これで本当に大丈夫なのか、かなりの不安を残しながら、とりあえずホテルにチェックインしたのでした。

ホテルでは翌日の仮免試験(学科試験)に備えて、問題集の見直しをしていました。
ホノルル直前のバンコクで、「10月1日から、日本語で学科試験が受けられなくなりました」という衝撃的なメールを受け取り、あわてて英語の問題を解き始めたばかりです。それでも、2〜3なじみの無い単語はあるものの、日本語の問題集がかなり適切な訳をしていてくれたのと、分からない問題は元々英語のテキストを読んでいたので、それほどの苦労はなさそうです。
実際、試験本番でも、出るだろうなぁと思った問題が出て、1問だけ「多分4が正解だろうけど3にしておこう」を予想通りに間違えただけで、無事学科試験は合格しました。

この学科試験前に視力のチェックがあるのですが、左右それぞれの目で指定された列の数字を読むのは問題ないのですが、視野の検査があるとは知らず、少しあわてました。
「光が点滅しているでしょ? 右左どっち」 えぇと、目の前は真っ暗なんですけど?
「頭を機械から離して、はいもう一度近づけて、光の点滅は右左どっち?」 えぇと、目の前は真っ暗なんですけど??
「あ〜 じゃぁ、もう、眼科行ってきてね」 ちょ〜っと待って、眼科行きじゃ今日試験受けられないでしょ。妹呼んでくるから(汗)。
妹が通訳に入ります。「光が点滅しているのは右左どっち? と聞いてる」 いや、それは分かってるんだけど、目の前は右も左も真っ暗で点滅なんてしてないよ?
彼女がもう一回それを伝えたところで、担当のおばちゃん、ようやく「右『側』か左『側』に光が点滅するんだけど」とおっしゃる。おい、「side」って言わなかったじゃないか。機械の前の右左じゃなくて、機械の側面の右左なのね。んじゃ、「left」
「はい、合格。妹さん、good help ね」 …違うだろ? かなり焦った瞬間でした。

仮免許を手に入れてホテルに戻り、妹・母と作戦会議(笑)です。
妹の意見は、ハワイでこれまでに運転したことがあっても、日本流・自己流のはずだから、試験前に講習を受けた方が良いんじゃないか、というものでした。
同じことを考えていましたので、かねてインターネットで検索して見つけておいたところに電話をしてみました。夜でしたがすぐにつながり、色々と相談。
結局、彼にお願いをすると、Dillingham の試験場なら、朝8時の試験枠を保証してくれるとのこと。Kapolei だとそこまでの対応は難しいようで、やはりインターネット上に広告のある、運転講習をしてくれる会社は、それぞれ地元試験場に何かしらのコネがあるようです。
車も、妹が乗っているのよりははるかに小さい車を借りられるそうなので、Kapolei での試験をあきらめ Dillingham にして、講習+試験枠確保+車の手配をまとめてお願いすることにしました。

2時間の講習を2日に分け、水曜日の午後に1時間講習。それをもとに妹とさらに1時間練習。
実技試験当日の木曜日、朝に1時間講習。そのダメ出しを胸に、試験に臨みました。
いや、久々の試験で緊張します。
途中で車が車庫から急にバックで飛び出してきて、一瞬焦ったのですが、速度が出ていなかったのを幸い、すぐにブレーキかけて「お先にどうぞ」と合図。試験官のおばちゃんは「Ooooops!」とか声を上げるので、思いっきり減点かと覚悟したのですが、試験場に戻ってきたら「Good decision ね」ということなので、かえってプラスに評価されたようです。
結局、縦列駐車のテストはなく、1点の減点も無い満点で実技試験を終了、無事に運転免許証を手に入れました。ほぉぉ。今夜は祝杯っ!(笑)


虹の向こうのどこかずっと高いところに、かつて子守唄で聞いたことがある国があるという。
虹の向こうのどこかでは青い鳥たちが飛んでいる。鳥達は虹を越えて飛ぶ。じゃぁ、私だってきっと。

ばたばたとあわただしく、家族を巻き込んだ挙句に、ようやく手に入れたハワイの運転免許証。しげしげと眺めては、少し喜びをかみしめています。
この運転免許証に描かれている虹は、それを持つ人の夢への架け橋なのでしょうか。
虹を越えた先に、どんなものが待っているのか。ちょっと楽しみです。

posted by GO at 20:04 | Comment(12) | TrackBack(0) | 旅行

2008年10月06日

はじまりはいつも雨

マッサージへ行こうとホテルを出たら、先ほどまでの曇り空から一気に土砂降りの雨でした。
タクシーのワイパーも、効いているような効かないような。
ところがスクンビットの通りを5分も走ったら、いきなり陽が差してきました。
雨季のバンコクですが、まだそれほどの雨ではなさそう。
そんな話を懇意の代理店ご夫妻にしたら、つい数日前、お住まいの近くに(住んでいるマンションに?)雷が落ちて、タイ人もびっくりの騒ぎだったそうです。

2週間に当直5回+休日出勤1回、という地獄の日々を何とかやり過ごして、10日間+半日の夏休みに入りました。友人は学会で函館にいるそうですが、そうか、そんな学会があったんだ(笑)。
夏休みの始まりは、いつもバンコク。
ここでホノルル行きのチケットを手に入れて、これからバンコク−成田−ホノルルと飛びます。
ホノルル在住の妹が、母の到着を首を長くして待っているようです。

夏休みと言っても例年9月の末か10月の初めですから、バンコクは雨季です。
2年前に来たときはチャオプラヤー川が氾濫していました。
昨年は、目の前のビルが見えないほどの豪雨。
その割に今回はあまり雨に降られていないのは、まだ時期的に少し早いのか、それともたまたまなんでしょうか。雷の話を聞くと、たまたまかなぁ、という気もするのですが、だとしたら幸運ですね。

昨夜はその旅行代理店ご夫妻と、スクンビット ソイ24にあるレモングラス Lemongrassというタイ料理屋さんで夕食をご一緒しました。
友人達の話、航空券の話、食べ物の話とまぁ、話は尽きないのですが、いつもお心遣いをありがとうございます。PO PIA 美味しかったですね。ピザのような、お好み焼きのような、絶妙の味です。
美津子さん、ハーブティーのレモングラス、ありがとうございました。お腹いっぱいになって苦しかったのですが、ホテルで早速飲みました。なんだか少し楽になった気がする。

今日はホテルのレイトチェックアウトを良いことに、部屋でのんびりウダウダ過ごした後、夕食にタイ人の友人を呼び出しました。
以前書いたことがありますが、13歳でチェンマイからバンコクに出てきた彼女は、かつて僕らが明け方まで飲んで歌って踊って騒いだ飲み屋さんのチーママをしていました。
あの頃は良くバンコクで騒いでいました。週末にバンコクへ飛べば、誰かが必ずそのお店で飲んでいました。最近台湾にはまっている(?)友人は、やはり行きつけのお店に必ず誰か友人がいて、夜中まで飲んでしゃべって楽しんでいるようですが、まさにそれと同じ。日本で会うよりもバンコクで会う方が多い友人もいましたっけ。チーママの彼女も、よく僕らに付き合って騒いでいたものです(お酒が飲めるから? 爆)。
そんな友人達が、1人、また1人とお店に現れなくなっても、彼女がいれば気軽に飲みにいけましたから、ある意味とても貴重な友人でした。
月日が流れ、彼女も30台半ば。きっと今までに沢山の、僕らが想像できない日々を過ごしてきたのでしょうが、さすがにそろそろ転職を考えているそうです。前に会った時もそんなことを言っていましたが、段々と真剣みが出てきましたから、このあたりが人生を変える転機なのかもしれません。
ただ、少しだけ考えが甘いような気がするのが、ちょっと心配。

はじまりはいつも雨。
でもやまない雨はないので、いつかきっと陽が差します。
あの厚く黒く重たい雲の上は青空だし。
水のトンネルをくぐって、迎えに来てくれる人もきっと現れるでしょう。
彼女のこれからの人生に、幸多かれと祈ります。

posted by GO at 00:51 | Comment(10) | TrackBack(0) | 旅行