2008年02月17日

出逢い

こんな事ってあるのね… というのは、森山良子さんの「30年を2時間半で…」の出だしですが、確かに、こんな事ってあるのね、と思ったひと時でした。
土曜の夜、銀座の東急ハンズ。Jim Thompson's Table Thailand に席が用意されるまでの時間つぶしに降りたハンズで、すっと目の前を横切った人の顔を見た瞬間に、息が止まりました。
なんでここに? え、どうして?
混乱する頭と裏腹に、心臓が大きくひとつドクン。
とたんに胸がざわざわとざわついて、なんとも言えない胸苦しさで落ち着きません。あれ、やっぱり今でも忘れられない? いや、思いもかけなかった出来事だからでしょう。
フロアを横切って視界から消えたその人は、今度はもう1階下で食器類を吟味していました。
声をかけようかかけまいか? しばし逡巡したのですが、結局懐かしいその横顔を眺めるにとどめました。

あれからもうずぅっと連絡はないけど、元気でいますか。
好きだったあのはにかんだ笑顔や声は、今でも心に残っています。
時々ふっと思い出しながら、あの出逢いと別れがあったから、多分今の自分があるんだろうな、と考えることがあります。
でも、よりによってどうしてこのタイミングだったんだろう。
向こうがこちらに気づいたのかは分からずじまいなのですが、何度もすれ違っていたので、おそらく気がついたでしょう。まるで僕の新しい出逢いを確認するかのような、なんだかとても皮肉なような、あるいは運命的なような、不思議な縁を感じました。
1日経って、少し切なくこの邂逅を思い返しています。
左手の薬指に指輪はなかったけれど、いま、幸せですよね?
posted by GO at 18:39 | Comment(15) | TrackBack(0) | 雑文

2008年02月15日

落陽

今日の午後は、久しぶりに鹿嶋で仕事でした。
少し早く終わって車に乗ると、霞ヶ浦(北浦)の向こうに、ちょうど陽が沈むところでした。
なんで夕陽って、いつもよりも太陽が大きく見えるのでしょうね。

そう言えば、お日様を黄色で書いた小学生の感性は、鋭いのかずれているのか、という議論があったなぁ、と思いながら、まさに黄色とも赤とも橙ともつかない、深い色の夕陽をながめました。
太陽は、赤なのか? 黄色なのか?
あ、そうか、健康な地鶏の、産みたて新鮮卵の黄身の色なのか。

車を運転しながらなので、見とれる、ということができなかったのですが、空に広がる橙色のグラデーションを楽しみました。
雲は灰色と呼ぶのか、青なのか、黒なのか、やはりなんとも言えない色に染まっています。
その中を飛行機が、太平洋に向かって飛んでいきました。この時間だと、ヨーロッパ行きは飛んでいないから、アメリカ行きかなぁ。ワシントン行きかアトランタ行きでしょうか。
コクピットからは、夕陽がどんな風に見えているのかなぁ、と想像しちゃいました。
いいなぁ。行ってらっしゃい。

東関道に乗ると、沈んでしまった夕陽の残り香(というのか?)の橙色のグラデーションが鮮やかな紺と混ざる、これもまたなんとも言えずに美しい空模様が目の前に広がりました。贅沢な色使い。荘厳な風景。
その景色に向かって車を走らせるのは、結構気分がイイ。映画だったかCMだったかに、こんなシーンがあったような気がする、とか考えていたんですけど、気付いたら制限速度って何? 状態でアクセル踏み込んでました。いや、これでスピード違反で捕まったら、しゃれにならないですね。
成田まで戻ってきたら、頭の上をまさに着陸する飛行機が飛び越えていきました。B滑走路に向かっていましたから、きっと中国から帰ってきた飛行機ですね。
お帰りなさい。


大谷博子のマンガは、いつも登場する女性達が素敵なんですが、子供と夕食の買出しに出た若いお母さんが、夕陽に歓声を上げる子供に向かって「美しいわね」と語りかけるシーンがありました。
そうして子供の手を握ったまま、夕陽が沈みきるまでずぅっと眺めているのですが、忙しい日常の中で、もしかしたらその時間さえ本当は惜しいのかもしれないけれど、夕陽が沈むのを眺める一瞬を持つことは、とても大切なことなのかもしれません。
その夕陽を「綺麗」と表現するのか「美しい」と表現するのか。日本語のもつ微妙な響きの違いに、少しこだわってみたいと思った夕暮れでした。

そうか、由布子や翔子が好きだから、現実で、ないものねだりになっちゃうんだ…

posted by GO at 23:11 | Comment(13) | TrackBack(0) | 雑文