2007年12月24日

遙かなるクリスマス

クリスマスイブです。
振替休日でお休み、というかたは多いんでしょうね。
僕は例によって(?)当直しています。ま、今年はデートの予定もないし(涙)、この休日は職場の皆さんにプレゼント。

ラジオからはクリスマスソングが流れています。
特にFEN(今はAFN)だと、1日中クリスマスソングばかりです。「政治的に中立」ということには気を配っても、「宗教的に中立」は気にしないあたり、アメリカらしいといえばらしい。でも相手がクリスチャンでなければ、カードには "Season's Greetings" と書く程度には意識しているんですね。イスラムにクリスマスはない(="greeting season" じゃない)でしょうに。

このところの僕の車では、ケルティック・ウーマン(Celtic Woman) のクリスマス・セレブレーションが流れています。澄んだ歌声が心を癒してくれます。いいですね、彼女たちは。
洗礼を受けたわけではありませんが、幼稚園から中学の途中までクリスチャンの学校で育ちましたから、クリスマスにはまた独特の思い入れがあります。
最近のクリスマスは、恋人のため、商売のため、と少しずつ趣を変えてしまっていますが、大切な人と静かな時間を過ごす一瞬としては、良い機会なのは変わらないのでしょう。僕はここ数年、仕事か、相手が出張しているか、そもそも相手がいないか、で、せいぜい家族と過ごしたくらいしか記憶がないんですけど(苦笑)。

このケルティック・ウーマンの「きよしこの夜」を聴いていて、ふと、そういえばサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel) に「7時のニュース付き きよしこの夜」があったなぁ、と思い出しました。
探してみたら、やはりちゃんと YouTube にありました
"About This Video" の欄には、バックに流れている、CBSニュースのアンカーマン、ウォルター・クロンカイトが読むニュースの原稿が載っています。
レニー・ブルースの死が伝えられる。
マーチン・ルーサー・キングの公民権運動が伝えられる。
ニクソンのヴェトナム反戦運動批判が伝えられる。
きっとこの一瞬に、とてもクリスマスを祝えない人たちがいる。けれど静かな聖なる夜は今年も訪れる。インターネットカフェに、コソボに。

キリストはクリスマスに生まれたわけではない、という最近の歴史考察は置いておいて、やはり世界に大きな影響を与えた人物の誕生を祝いながら、その人が説いた世界に思いを馳せてみるのも悪くはないでしょう。
兵士に撃てと命じた人がクリスマスを祝う矛盾も、それを支持した人たちがクリスマスを祝う偽善も、それは遠い国のできごとだと知らん顔を決め付ける無情も、どれも真実です。

確かに僕らは、僕らの世界を守ることで手一杯で、僕らの幸せを考えるだけでため息が出るのですが、せめてこの聖なる夜を、全ての人が温かい毛布とパンを手に、静かに迎えられますように、と祈ります。

守るべき笑顔をどう守るのか、大切な人の幸せをどう守るのか。
僕らは子供たちにどんな時代を手渡そうとしているのか。
僕らは今、試されているのかもしれません。
遙かなるクリスマスを読みながら。
皆さんに、メリークリスマス。



posted by GO at 17:09 | Comment(4) | TrackBack(0) | 雑文

2007年12月10日

長い夜

学会で名古屋に来ています。
最近の学会は、週末に行われることが増えて、今回も土・日が学会でした。気軽に出席できるから助かるんですが、週末つぶれる、と言えばつぶれるわけで、まじめに学会出席している限り、ちょっとだけ大変です。
そういえばマイミク様は、学会のスタッフとして駆り出されていらっしゃいましたが、週末つぶれてたわけですから、二重の意味で大変でしたね。お疲れ様でした。

金曜の夜、成田−セントレア(中部国際空港)で飛びました。
「マイルなのね〜」と言われましたが、そうです。新幹線じゃ、マイル付きません(爆)。
乗って、座席に座ってから気づいたのですが(遅)、国際線機材の767−300で、座席は Club ANA Asia でした。しかも電動の座席。最近の機材だとリクライニングが手動なんですけどね。ラッキーです。

成田の混雑に巻き込まれて、離陸が遅れ、着陸も遅れ、電車に乗り遅れること2回、ホテルに着いたのはかれこれ22時近かったのですが、部屋に荷物を置くなり飛び出しました。
目的は、栄の「麺屋ここいち」。
ラストオーダーの22:30丁度にお店に着いたら、本当はもう終わるところだったそうで、火を落としちゃったのに、でも快く受け入れてくれました。
その感謝もあいまって、なかなか美味しい「にらもやしカレーラーメン」でした。ふつーのココイチにはラーメンありませんから、皆様名古屋にお越しの際には、ぜひ。
お店がある場所は「麺屋横丁」とか言って、かなりレトロな作りになっているのですけど、雰囲気はちょうど、お台場デックスの「台場一丁目商店街」みたい。
腹ごなしに栄の街をぶらつきながら、歩いてホテルに戻りました。

昨夜は、学会の懇親会。
予想外の出席者数だったようで、懇親会開始と同時に、ほとんどの食べ物が売り切れました。え〜と、とりあえず、ひつまぶしと牛肉だけは確保しました。「ひつまぶし」を「ひまつぶし」と言ってた先輩がいましたが、ジョークだと思ったら、どうやら本気で勘違いしていたようです。
さすがは天然の先輩ですね。大好きです。

懇親会がお開きになる前に、諸先輩方と会場をあとにして、一路錦・栄の繁華街へ。
大先輩だの、某大学助教授(最近は準教授と言います)だの、先輩・後輩・外国からのお客様入り乱れて、大カラオケ大会。や、外国のお客様は、うるさかったのか(おいおい)中座されちゃいましたけど。
この「お流れ飲み会」主催者につかまると、大抵エンドレス飲み会です。すでに金曜の夜、某大学準教授は、同じお店でかなり夜遅くまで付き合わされたようです。
明けた朝一番にシンポジウムの座長をやらなくちゃいけない先輩は、諦めつつも「実はまだ発表内容の確認してないんだよね〜」と泣きが入っていましたが、「だいじょぶ、(発表中に)寝なきゃ何とかなる」という、まぁぁったく根拠のない反論に、それ以上何も言えないのでした。
同席された大先輩は、かつて松山千春の主治医をしていたこともあって、千春を歌わせたら天下一品なのですが、この夜は何歌ったんでしたっけ。「君を忘れない」は覚えていますが、あと一曲は、まるで我々の行く末を暗示する「長い夜」でした?(爆)

かくて、深夜にそのお店を出た後、「やっぱり飲んだら味噌煮込みうどんだよねぇ」の主催者発言に、一同お店を求めて、栄の街をうろうろ。
山本屋は、本店と総本家とあるそうで、どっちがどっちなのか良く分からないのですが、最初に入ったお店では、味噌煮込みうどん1杯約3000円。一同絶句して、さらにうろうろ、もう1つ別のお店に落ち着きました。こちらだと2000円弱。おかわり自由のおしんこがついてましたから、「山本屋本店」?

おしんこ食べながら四方山話に花を咲かせていたら、件の某大学準教授が僕の高校の先輩という事実が判明しました。
神奈川県の高校で、修学旅行が京都・奈良という学校が3校あるのですが、そのうちの1校なんですね。
数年前に胃がんに倒れた有名な小児アレルギー屋さんも先輩にいて、う〜ん、なんとなくやっぱり僕らの業界は狭い気がします。

結局ホテルにたどり着いたのは2時近かったんでしょうか?
朝じゃなくて良かった(笑)。
すぐ目の前にあるホテルからもれる無線LANにタダ乗りして(笑)、メールチェックしているうちに爆睡していました。

今日2日目(全日程)が終了。
多くの方は、午後からてきとーにお帰りになっていましたが、最後のシンポジウムに顔をだして、学会終了までちゃんと出席。
ホテルを金山駅前の全日空ホテルに移して、夕食は「あつた蓬莱軒 本店」でひつまぶし…
明日朝一番の飛行機で成田へ飛びます。

学会に出席すると、いつも「あぁ、もっと勉強しなくちゃ。もっと研究しなくちゃ」と、かなりまじめにモチベーションがあがるのですが、問題はそれを持続できないことです。
書かなくちゃいけない論文を抱えているのに、時間だけが過ぎて、気づくと少しデータにカビが生え始めていたりして。
しかも今回は大先輩から「来年の学会評議委員に立候補しなさい」と言われ、これもまた焦っています。充分な業績のないわが身を振り返るとかなりのプレッシャーで、とりあえず業績作りしなくちゃなぁ、と頭を抱えているのでした。

功なし名を遂げたい野望(笑)がないわけじゃありませんが、目の前の仕事を片付けるのに手一杯で、せいぜい一部の患者さんの信頼を獲得するまで。自分のプライベートな人生を謳歌しようとすると、利害は相反するわけでして、さて、自分はいったいこの先どうしたいのか。こうして書きながら悩んでいるうちに、今夜も夜が更けていくのでした。


(追記)
本文中でご紹介した、サンシャイン栄 2階にあった「麺屋横丁」は、2008年2月に閉店したそうです。
「麺屋ここいち」は別の場所に移転しています。

posted by GO at 00:14 | Comment(10) | TrackBack(0) | 医療