2007年07月24日

私に人生と言えるものがあるなら

夏ですね。
今日は一日、とても暑かった。午前中のバイトを終えて病院に戻るときの、車の中の暑さったら、もう…
夏になると冬の寒さを思い、凍えているときには強い日差しを思い、まぁなんてわがままな人間なんだろう、とわが身を振り返ったりします。

先日、京成の特急で、浴衣姿の女の子たちを見かけました。
何かあるのかなぁ〜 と思いながらそのままにしていたのですが、つい最近、あれは浅草のほうづき市の日だったんだ、と思い至りました。
この日にお参りをすれば、四万六千日お参りをしたのと同じご利益があるんでしたね。
ふっと、昨年、このほうづき市に行ったのを思い出しました。

私に人生といえるものがあるなら あなたと過ごした あの夏の日々

確かほうづきの鉢を1つ買って、夕食は「今半」ですき焼きでした。
口に入れた瞬間に溶けて消えるお肉に驚きました。
西の都からみると、牛鍋ですか。浅草には、高村光太郎が愛した牛鍋屋さんがありましたっけ。

帰りに神谷バーに寄って、電気ブラン飲みましたね。
僕は普通の、連れは電気ブラン<オールド>でした。オールドって、アルコール度数40度ですから、強いんですけどねぇ。ビールをチェーサーに、クピクピ飲んでました。
その後1人で行ったことがありますが、お店の喧騒の中1人で飲む電気ブランは、ちっとも酔えなかったのを覚えています。

きらめく草の葉に 心がはずみ 野に咲く花に 心が通う

かずさアカデミアのホテルオークラのラウンジで、庭を眺めながら、研修が終わるのを待っていたとき。
初夏の陽射しにきらめく緑は、鮮やかで心躍りました。
来ると分かる人を待つのは、どんなに待たされても苦じゃないんですよね。
はにかんだように横に立ったときに、時間が止まりました。

許されるのなら やり直してみたい 出来ることなら あの日に帰りたい

でも人生に、「もしも」は無いんですよね。
振り返ってみれば、「もしも」と思う一瞬はいくつかあるのですが、その時にはその一瞬が大きな岐路に立っていると気付かなかった自分の鈍感さを、腹立たしく思うことがあります。
その瞬間の選択肢が違っていたら、あるいはあそこであんなことを言わなければ、違った「現在」があるはずで、それを思うとやりきれないような、いらだたしいような、不思議な焦燥にかられます。
今を後悔しているわけではないけれど、結果を受け入れるには、まだまだ青い自分を見つめています。諦観なんて永久にありえないのかもしれません。

私に人生といえるものがあるなら あなたと過ごした あの夏の日々

今夜思いっきりブルーなのは、すでにニュースになっている、院内であったゴタに気が滅入ったからで、決して結婚が決まったと教えられたからではありません。
まぁ人生は色々です。僕の生きてきた日々を振り返れば、私に人生といえるものがあるなら、というほど人生を分かっているわけじゃないし、まだまだジタバタしている最中なのですし。
C'est la vie. セ・ラ・ヴィ それが人生だ、と言える日はいつなのでしょうか。
posted by GO at 23:12 | Comment(16) | TrackBack(0) | 雑文

2007年07月01日

男どうし

有朋自遠方来 不亦楽乎
朋有り遠方より来たる。亦楽しからずや。

「友」が"志向を同じくする者"を指すのに対して、「朋」は"同門の学友"を指すのだそうです。"同門"ということは、ともに同じ師に学んだ、ということなんでしょうか。すると微妙に意味がずれるかな…


大阪の友人が、研究会で東京に滞在中、と知ったのは金曜日の午後でした。連絡を取ったら土曜の夕食を一緒する話がとんとん拍子にまとまりまして、さぁお店を決めるのに一苦労。

「何がいい?」と聞いたら返事は「ワイン飲みたいねぇ」…
あのさ、普通は中華、とか、イタリアンね、とか答えるもんじゃないんでしょうか? あるいはせめて、新宿にいるからこの界隈で、とか、テレビドラマで話題になった神楽坂、とか地域限定。

ワインですかい。あらぁ。
普通ならライトフレンチとかイタリアンなんでしょうけど、男2人だし、それじゃ面白くないよね。と「東京情緒食堂」なんていう雑誌をぺらぺらめくっていましたら、「ビオ・ワイン(自然派ワイン)を楽しめるのはフレンチやイタリアンばかりではない。中華や和食も…」という記事がありました。
その小さなコラムの中にあったのが、和食のお店、「銀座 大野」。

これですね。決まりです。
開店は午後5時ということでしたが、土曜日の午後2時半、お店に電話してみました。仕込みの最中でお忙しかったでしょうが、何とかいっぱいの予約の中に、2人分の予約を突っ込んでいただきました。

訪れたお店は、銀座コリドー通りの中ほど、小さな路地の突き当たりにある、小さなお店でした。
「お飲み物は?」と差し出されたメニューは、見事にワインリストです。シャンパンから始まって、各種ワインが山ほどですが、基本的にはフランスワインです。お店の成り立ち(背景)ゆえのようですが、興味のあるかたは、「銀座 大野」でぐぐってみてね。
グラスワインも赤白、各5種類くらいずつあって、ボトルを頼むよりもグラスワインを色々楽しむのも、とっても素敵です。
白には甲州が1つありました。これも素直な美味しいワインでした。

食事とのマリアージュも楽しめて、気が付いたら、梅酒で始まって、ロゼのシャンパンに、白を3種類と、あれ、結構飲みましたね(笑)。
でもあまり酔わないのは、待ち合わせ中に飲んだ「ウコンの力」が効いてるんでしょうか(爆)。いや、飲みそうな気がしたから、あらかじめ飲んでおきました(笑)。
食事も美味しくて、最後のご飯なんて、赤味噌のお椀と漬物だけで、2人しておかわりしちゃったもんね。

路地を挟んだ向かいにある、「シンジケート」という小さなバーに移って、11時過ぎまで、随分おしゃべりしました。もっぱら僕ばかりしゃべっていたような気がしますが…(爆)
旅の話も、仕事の話も、京都の若旦那夫妻の話も、どれもこれも素敵でした。

昔、NIFTY-Serve なんていうパソコン通信にはまっていた頃、「日本中に友達がいる」というのが密かな喜びでした。遊びに行けば、きっと誰かが一緒してくれる、というのは、寂しがり屋にはたまらない幸せです。
友人と語るひと時、というのは、オアシスの水に匹敵するんでしょうね。


さて、論語はこう続きます。

人不知而不慍 不亦君子乎
人知らずして慍(うら)みず。亦君子ならずや。(人が自分を認めてくれなくても不満を持たない。なんと君子らしいことではないか。)

バーでの会話への返歌として、これを贈ります。

posted by GO at 11:04 | Comment(3) | TrackBack(1) | 雑文