2005年09月11日

SKYPE

ずぅっと昔から、いつも楽しみに拝見している、同業者さんの日記があります。
リンクフリーのサイトではないので、どのくらいの方がご存知なのか分かりませんが。

先日の日記で、妹さんに誘われて SKYPE をはじめた、と書かれていました。

SKYPE…
名前をご存知の方も多いでしょうし、もしかしたらもう使っていらっしゃる方も少なくないのかもしれませんが、ご存じない方のために説明すれば、パソコンを使った電話のようなものです。
無料ソフトをインストールするだけなんですが、相手も同様にソフトを入れていれば、無料でお話ができます。似たような機能は、例えば Windows のメッセンジャーなどでもできるんでしょうが、音質がはるかに良好です。
また有料ではありますが、国内外の一般電話(携帯電話を含む)にも電話ができます。
さらに便利なのは、5人までなら同時におしゃべりができます(会議通話、といいます)。

妹がハワイにいる関係で、実家からはしばしば国際電話をかけるのですが、この費用を安くすることは、彼女がハワイに行って以来の命題です(笑)。

以前は Dial Pad という、まさに SKYPE の前身のようなサービスがありました。これがすごかったのは、「日本のパソコン→アメリカの一般電話」なら無料でかけられたんです。無料に勝るものは無いっ!(爆笑)
問題は、少し音質が悪かった点なのですが、これは多分、当時はせいぜい ISDN クラスの接続スピードしか出せないという、回線上の問題がネックだったからかもしれません。
当時一般家庭に、今ほどの高速回線を引いているところは皆無でした。
それでも「無料」ですから、満足してました。
リビングのパソコンにマイクとスピーカーをつなげば、こちら側は家族全員で電話に参加できるわけですし(その代わり内緒話はできない 笑)。
でも、ある日突然有料になって、以来使っていません。
おそらくは、インターネット黎明期の、限りなく実験的なサービスだったのか。

その後しばらく、当時使っていたインターネットプロバイダー(接続業者)の AT&T が提供していた AT&T@Phone というサービスを使ったこともあります。まだ「IP電話」なんていう言葉がメジャーではない(というかサービスが無かった)頃のお話。
安かったんですが、音質は悪かったですね。
やがて国際電話そのものが、かなり安くなって、最近はずっと日本テレコムとかを使っていました。

SKYPE が出た当初、よく分からなくてなかなか手を出さなかったのですが、一般電話にも電話ができる、と分かって試してみました。
Dial Pad の頃よりも、回線速度が向上したためか、音質はかなりきれいになっていました。金額的にも、結構安いんですよ。

かくして最近は、しばしば SKYPE で電話をかけています。
ちょっと面倒なのは、パソコンを立ち上げないと使えない(当然だわな 笑)ことと、ハワイからだと日本の SKYPE で電話を受けられない(スカイプインと言います)ことでしょうか。
妹が大学のパソコンセンターにいるときは、SKYPE 同士で無料通話もできます。

医局のパソコンから電話できるので、自分の携帯からかけるよりは安いのが助かります。
時々は妹と話している最中に、実家の家族を呼び出して、3点同時通話をすることもあります。実家の家族を呼び出すために、携帯から実家に電話をして、「SKYPE 立ち上げてね」と依頼しなくちゃいけないのが難点ですが(実家は通常パソコンが立ち上がってないので)。

最近思い立って、ノイズキャンセラーマイク付きの片耳ヘッドセットを手に入れて、ますます便利になりました。

これ、病院情報システムで使っているところはないんでしょうか。
Pocket PC 版もありますから、看護師が持ち歩いているPDA(無線LAN対応)にインストールして、病棟のパソコンにもインストールすれば、病棟内の内線代わりにできる気がするんだけれど。
ウチで病院情報システムが稼動するときには、試してみたいと思っています。

posted by GO at 12:33 | 千葉 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑文

2005年09月10日

沖縄は…

ある日、唐突に隣の席の後輩君が声をかけてきました。
「GOセンセ、僕、バースデー割引で安く沖縄に行けるんですが、一緒に行きませんか?」
聞くと、ANAのバースデー割引が、彼の場合は繁忙期のために前後1ヶ月可能なのだそう。
片道 12,000円ちょっと。確かに安いよね。
「9月はじめの休みに、土日で沖縄、どうですか?」

かくしてバースデー割引を申し込み、ホテルを予約し、気づいたらもう木曜日。
TVのニュースでは、台風13号が過ぎたというのに、仲良く後を、超大型の14号が、ゆっくりと沖縄に接近中。このままだとぎりぎりセーフかなぁ。

どうしようか、と悩みながら迎えた金曜日。どうも日曜の午後には、沖縄が暴風雨圏に入りそうな予感。やむを得ずANAに電話をしました。
「台風が来てるんですが、今の時点でどのような予定ですか?」
「明日の土曜日は問題ないですね〜 日曜日は、午後状況によっては欠航があるかもしれません。欠航の場合はバースデー割引で変更不可でも、払い戻しをします。あ、でも、帰りがキャンセルされるからと行きも中止される場合、特例で全て払い戻しの対象になります。」

…ってことは、行くなってことか??
どうも後輩君と一緒に旅行すると、必ず台風に振り回されるじゃん。これで3回目だけど。

結局ANAの特別な配慮で、日曜最終便で那覇−羽田と飛ぶ予定を、お昼の便に変更してもらいました。
ANAとしても、全てキャンセルされるくらいなら、搭乗便の変更で逃げたいところなんでしょうね。

土曜日は、きっちり勤務終了時間の14時まで働いて、2人で羽田に向かいました。
行きの飛行機は結構空いていて、天気は良いし、那覇まで順調なフライトです。
空港に降りて一歩外へ出たら、何となく皮膚にまとわりつく湿気と少しの暑さ。台風が近づいているからなのか、普段もこうなのか、どちらなのでしょう。

初めての沖縄で目に付いたのは、タクシーでした。ドアに大きな文字で4桁の、タクシー(識別)番号が書かれています。アメリカみたいだな。
空港からホテルまでは予想以上に近くて、あっという間に到着。よく見たら、空港からモノレールという手もあったようです。

一休みの後、後輩君とロビーで落ち合って、まず国際通りに出ました。
多くのお土産屋さんがならび、観光客でにぎわう通りを真ん中あたりまで冷やかし歩きして、タクシーを拾い、宜野湾市のライブハウス「島唄」へ。このお店は、ネーネーズがライブを行っているライブハウスです。
「島唄」のWebには、国際通りからは車で1時間かかる、と書いてあったので早めに出たのですが、わずか20分で到着。21時からのライブなのに、まだ20時だよ。
しかも、「島唄」で食事をするつもりだったのですが、食べるものはそれほど沢山あるわけでもなく、とりあえず小腹を満足させて、あとでしっかり食事をとることにしました。

ネーネーズは、不思議な魅力を持った4人組です。現在が3代目で、しかも後で知ったのですが、5月から1人メンバーが入れ替わったそうです。
よく「ニュース23」など、ちょっと変わった(?)TV番組に登場していますが、そういえば最近、「恋するハニカミ」にも出てましたね。(見てるんですか? えへへ)
1,500円のチャージで、21時から24時まで、3ステージ全てを堪能できました。
島唄もポップスも、カラオケバックも三線も、ついでに客席との掛け合いから会場全部でカチャーシー踊るあたりまで、にぎやかなのに、静かに心に沁みます。
みんなで歌った「安里屋ユンタ」も良かったですが、お客さんのリクエストで歌ってくれた「黄金の花」、泣けました。

そういえば5月に新メンバーとして加わった上原渚さんは、若いとは思ったのですが、インターネット上の情報では予想外にとんでもなく若い(笑)ようで、本当なんでしょうか。でも何となく納得。
昔からの知り合いに雰囲気が似ていて、そういえばもう1年も会ってないなぁ、元気かなぁ、などとしばし一人の世界にトリップしてしまいました。

ライブ終了後「愁」というCDを手に入れて、「おきなわ畑」へ。居酒屋なんですが、民家風のつくりでなかなか趣があります。
ゴーヤーちゃんぷるー、美味しかったです。海ぶどう、初めて食べましたが、あのプチプチがくせになりそうです。泡盛も堪能しました。

すっかり夜中になって、ちょっとほろ酔い気分でホテルに戻り、編集者さまに原稿をメールしたのですが、どうもちゃんと届かなかった様子。いつもいつもご迷惑かけて、申し訳ありません>編集者さま

翌日は11時過ぎに那覇空港入りしたのですが、すでに沢山のお客さんで大混雑でした。
だいぶ風は強くなっていましたが、昼の飛行機は定刻に出発。大混雑とキャンセル待ちの嵐が吹き荒れるゲート周辺で、後輩君と「飛行機、変更しておいて良かったね〜〜」と話したのですが、後でWebみたら、結局最終便まできちっと定刻に出発してるの。なんだ、それならあわてなくても良かったんじゃない…

現地滞在時間は18時間くらいですか? ネーネーズに会った以外観光もできず、台風接近中ですから美しい海も見れず、わずかな時間の滞在でしたが、心に残るひと時でした。でも、今度は首里城に行きたいぞ。
タクシーで走るといたるところで出くわすフェンスに、昔々子供の頃、横浜の本牧が接収されていた頃のことを思い出しました。
ほんの一瞬滞在する観光客には分からない確かな事実。それはネーネーズの世界とは違う、もう1つの現実なのですね。住んでいる人には当たり前の日常なのだけれど、当たり前だと慣れてしまうことに少しのわだかまりも感じない人はいるのだろうか。

やはりまたいつか訪れてみたい土地です。

posted by GO at 10:45 | 千葉 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | 旅行

2005年09月05日

緊急着陸

友人のつるるんが経験した緊急着陸の話が、mixi の日記にありました。
読んでいて、僕も緊急着陸の話、書いてみたくなりました。

や、当事者なんです。緊急着陸「させた」。

深夜便だったので、アイマスクして、口にもマスクして(機内、乾燥してるもんね)、ついでに耳栓もして爆睡状態。
誰かが肩をトントンと叩くので目が覚めました。
「あ、もう着陸準備なの?」と思いながらアイマスクを外したら、真っ暗な機内。瞬間にや〜な気がしたんですよ。悟ったのね。

「GO様、機内でお客様が倒れました」…目の前には、以前もご一緒した美人のアテンダントさん。やっぱりかぁ。

後をついていくと、トイレの前に若い女性が倒れてる。
どうしたのか状況を聞くと、どうもトイレから出たところで倒れたらしい。
息は? あ、してる。脈は? あ、触れる。良かった。とりあえず生きてる(苦笑)。
呼びかけても何の反応もないし、つねっても痛みへの反応がない。ありゃ、意識レベルおちてるのかなぁ。

すると目の前の座席に座っているアメリカ人が、「頭打ったんだ。かなり強く。」とかおっしゃる。
見たの? 「いや、すごい音がして目が覚めたから、きっと頭打ったんだと思う。」
なんだよ、見たんじゃないのかさ。

ともかくまずはバイタル(血圧とか心拍数とか呼吸数とかの、まぁ基本的な患者状況)チェック、と思ったものの、さすがにアテンダントさんは看護師さんとは違うので、バイタルチェックなんてできない。
自分で血圧計巻いて、自分でバイタルチェック。
よく見たら、顔が少し痙攣してませんか? おいおい…

心配そうにのぞきこむチーフパーサーに聞いてみる。
今、どこですか?
「沖縄の上空ですね」
あ、じゃ、福岡に降りましょうか。
「この時間はまだ、福岡開いてません(つまり営業時間外、と)」
え〜、じゃどこが一番近いんですか?
「今だと関空ですね」
関空までどのくらい?
「1時間です」
成田だったら?
「2時間ですね」

うぅ、この1時間の差は、かなりのプレッシャーだなぁ。
目の前の女性は、相変わらずピクリとも動かないし、呼吸と心拍は保たれているものの、何が起きたか分からない状況で、あと2時間ですか?? 不安だ…
半分頭が真っ白になりながら、関空への緊急着陸をお願いしました。

気づいたら、目の前に2つのジュラルミンケースが置かれていて、それぞれ蓋が開いている。
見てみると、まぁ各種薬品から点滴ルートその他、内容は充実したドクターキットなんですね。
それをのぞいて、ともかく静脈ルートの確保、と点滴を決めました。

何が原因で倒れているのか分からないし、英語のできない彼女の友人からは充分な情報が取れないし、何となく痙攣がイヤだし、何かあったら薬をすぐに投与できるように、静脈ルートは必要だよね、とそこまでは良かった。

点滴しましょう。と言ってみたものの、やはりアテンダントさん達は身動きできないので、自分で点滴セットを作って、手に点滴の針を刺す。機体が微妙に振動するものだから、これがまた緊張するんだ。周囲の注目の元、もし点滴の針入れ損なったらやだなぁ、とか余計なことを一瞬考えるんですよ。
ちなみに小児科で使い慣れている太さの針は、さすがに無いの。もし子供に点滴が必要になったらどうするんだい?

幸いにも何とか一発で点滴針が入って、ほっとした瞬間に、チーフパーサーが言う。
「これで成田まで行けますか?」うぅぅっ… プレッシャーだぁ。

機長さんは「ともかく人命優先」と僕の判断を支持してくださって、かくして関空への緊急着陸が決まりました。
倒れている女性を、アテンダントさん達と簡易担架でファーストクラスに運んで、座席をフルフラットにして寝かして、隣の席に僕が座る頃、機内にはドラマで見た(聞いた?)アナウンスが流れました。
「機内で急病のお客様がいらっしゃいますので、当機はこれより関西国際空港に緊急着陸をいたします。お客様にはお急ぎの中…」

そうだよねぇ。みんなきっと急いでいるのにね。ごめんね。

関空に緊急着陸したら、まず検疫の職員とドクターが乗り込んできました。
検疫上は問題ないと思う、と話したら、次は右側のドアからドヤドヤと救急隊員が乗り込んできました。泉州救命センターのドクターも。
全て申し送りをして、患者さんを見送った後、飛行機は再び成田へ。機内では状況報告書を作成して、使用した薬品の報告書を作成して、ちょうど1時間遅れで成田に着きました。

後日、懇意の旅行代理店にその話をしたら、オーナーご夫妻のお母様が搭乗されていたそうで、「あ、なんだか関空に緊急着陸して1時間遅れたって言ってたけど、あれってGOさんのせいなのね?」
…はい、ぼくのせいです。

患者さんは大事に至らなかったそうです。
航空会社からはのちに、お礼状とともに「ごっつぉ〜便」のカタログが送られてきました(笑)。

これをきっかけに、小児の救急対応の講習(アメリカの資格でPALSと言います。大人だとACLS)受けました。
これでもう、何があっても大丈夫? いえいえ、飛行機は無事に着くのが一番…


posted by GO at 00:09 | 千葉 🌁 | Comment(1) | TrackBack(0) | 医療